インタビュー 2024.05.09

「疑う力」も役立つ品質保証。ウイングアーク1stのQAエンジニアの製品開発におけるミッションとは

「疑う力」も役立つ品質保証。ウイングアーク1stのQAエンジニアの製品開発におけるミッションとは

帳票・文書関連ソリューション、データエンパワーメントソリューションなど、法人向けソフトウェアおよびサービスを開発・販売するプロダクトベンダーであるウイングアーク1st。前回に引き続き、同社の採用面接の担当者を知るシリーズの4回目だ。今回は、2008年から主力製品のQAエンジニアとして活躍する坂口氏にフォーカス。これまでのキャリアや仕事のやりがい、「自由と挑戦」をキーワードとする同社のカルチャーを伺った。知的好奇心とチャレンジ精神を強みに持つ理系人材は必読だ。

インタビュイー:ソフトウェアプロセス&品質改善部 QAエンジニア 坂口 祐樹

開発から品質保証のエンジニアへ

――大学時代の研究や就職の経緯について教えてください。

電子情報工学を専攻し、大学院ではロボットを題材にプログラミングを使った研究に取り組みました。卒業後は北海道で働きたかったので、札幌で名のあるIT企業を中心に就職活動を進めていました。

そんなとき、ウイングアーク1stの前身の会社で、人事をしていた高校の同級生から連絡をもらったんです。会社拡大に向けて新卒採用を検討しているとのことで、札幌のオフィスで話を聞くことに。当日は、社長自ら、日本では数少ないデータベースを作るベンチャー企業としての面白さを熱弁してくれて。社長の情熱に刺激を受けました。

当時、ディジタル・ワークスは十数名と極めて小規模だったものの、主力製品のデータ分析ツール「Dr.Sum」が軌道に乗ってきた頃でした。開発技術のレベルが高いことに加え、ソフトウェアの根幹であるデータベースを作る経験は貴重だと考え、2009年に新卒入社しました。

――入社以来、どんな業務を担当してきましたか?

開発エンジニアとして入社し、3年目にQA(Quality Assurance、品質保証)部隊に異動しました。ベンチャーらしいスピード感は魅力であった一方、データベース製品という特質上、もし不具合が出ればデータ破損などの大問題になりかねません。製品の売れ行きに伴って品質保証の重要性が高まっていたタイミングで、かねてから興味があったQAエンジニアとしてのキャリアをスタートしました。それ以来、一貫してQAに携わっています。

2014年に経営統合で社名がウイングアーク1stに変わり、組織は拡大しました。今では、「Dr.Sum」のほか、「Dr.Sum Datalizer」、データを集約・可視化するBIダッシュボード「MotionBoard」など、Data Empowerment事業部で開発されるプロダクトのQAをマネジメントする立場として、製品の方針やアーキテクチャの決定に関わっています。

具体的なQAエンジニアの業務としては、新製品の品質の確認・担保のための検証計画の立案、テストの設計と実施、進行管理、テストの自動化施策などです。開発部門のマネージャーと共に、製品リリースのためのプロジェクトマネジメントを行うこともあります。

品質保証も実装と同じく「製品開発」の一部

――QAの仕事には、どんなやりがいやミッションがありますか?

QAエンジニアが追求するのは、テストの精度や効率性だけではありません。製品を世に送り出す意義は、「これまで、お客さまができなかったことをできるようになる」という価値提供です。QAも「お客さまが喜ぶ製品にする」という視点で、エンジニアやその他メンバーとともに一丸となって作り上げることができる醍醐味があります。

一般的に、リリース前の検証がQAエンジニアの仕事のメインとされていますが、当社はリリース後に起きた事象の原因調査や改善提案も担当します。そのため、部門名はQI(品質改善)となっているんです。

――開発エンジニアが担う「リリース後」の部分も手掛けることで、より広範な経験を積めそうです。

「実装をする開発エンジニア」と「テストをするQAエンジニア」は主とする役割が違うだけで、共に製品開発の仕事と捉えています。リリース後は製品の課題をヒアリングするだけでなく、お客さまの困りごともキャッチアップし、追加機能を開発部門に提案することもありますよ。

くわえて、開発プロジェクトの序盤では、エンジニアと共にQAが仕様の検討などで協働します。プロジェクト終盤では開発部も検証作業に比重をおいてQAと協働します。それぞれの主たる役割は定めつつも、製品を世に出して価値を届けるという共通目標に向かってチーム全体で作業を進めています。

――多角的に開発プロセスに関わることで、成長の機会も多いのではないでしょうか。

Dr.Sumについては、開発経験も踏まえてQAを長く手掛けてきましたが、近年関わるようになったDatalizerやMotionBoardなどの分野では機能に詳しいメンバーの力も借りています。とはいえ、Dr.Sumなどで培ってきた経験を品質保証のための課題設定や解決に適用できたときは、自身の知見の確かさと成長を実感しますね。

チームの「納得感」が、仕事の精度とモチベーションを上げる

――仕事をするうえで大切にしている価値観を教えてください。

エンジニアとして、学び続ける意志は常に持ち続けています。最新技術やトレンドを積極的にキャッチアップすることで、エンジニアとしての価値を高め続けていきたいですね。

チームを束ねる立場としては、「メンバー全員が腹落ちして働いているか」を常に意識しています。言われたから仕事をするのではなく、その業務の必要性や背景を理解して取り組むと、モチベーションや仕事の精度は大幅に向上します。

納得感を醸成するためには、メンバーが相談しやすい環境を構築することも重要です。「いつでもチャットしてね」と言うだけでなく、「もし自分の周りに困っている人がいたら知らせてください」と皆に周知しておくことで、取り残される人がでないように気をつけています。

――企業カルチャーの観点から、ウイングアーク1stはどんな会社だと思いますか?

働き方も、仕事内容も、キャリアの面も、自由度が高くチャレンジしやすい会社だと感じています。例えば、エンジニアとして伸ばしたいスキルがあれば、上長に相談すれば講習費用などの予算を申請してくれますし、プロジェクト内で職務の変更も可能です。

しかしながら、自由度の高さはそれ相応の責任を伴います。売り上げや価値創出への貢献が求められるのもまた事実です。ただ、トライして失敗したとしても、チームも会社も挑戦自体の意義を理解し、今後その経験をどう活かすか前向きに考えてくれます。

チームメンバーが「こういうことをしたい」とアイデアを出してきたら、たとえ自分がより良いアイデアを持っていても、彼らの案を尊重し、必要なタイミングでフィードバックするようにしています。それは、本人が考えたアイデアのほうが絶対に最後までやり抜けるからです。チャレンジに対する信念を持ち、効率性やスピードではなく自分で走りきれるかを重視しています。これは当社のCTO(最高技術責任者)である島澤も同じ考えです。

――坂口さん自身はどんなチャレンジの経験がありますか?

IT開発者向けのイベント「Scrum Fest Sapporo 2022」の運営に参画しました。チーム内で役割・タスクを分散し、コミュニケーションを図りながら開発する手法「スクラム開発」に取り組む技術者と交流し、得た知見を会社にフィードバックしたいという思いで関わりました。一緒に働く仲間を増やすパイプ作りとしても、意義のある経験でしたね。

好奇心の「深さ」だけでなく「広さ」も重要

――坂口さんのこれからの展望を伺えますか?

当社は、さまざまな会社が統合して現在に至っているため、今も製品ごとに開発の進め方や考え方が異なる部分があります。事業部全体として、さらなる業務効率化やレベルアップを目指すべく、全製品に関わるQA部門の強みを活かしながら、製品ごとの知見を集約し、チーム間で手法やナレッジの共有を進めていければと思います。

――会社と業界の未来を見据えた取り組みですね。今後入社する新卒メンバーには、どんなことを期待していますか?

「自分に任せてください」と言える気概のある人が良いですね。最初は任せられる領域が小さくても、好奇心旺盛で能動的な人にはどんどん教えたくなりますし、得意領域を拡大しながら成長していけます。 建設的に議論ができるロジカルシンキングも、開発と同様にQAにも求められるスキルです。

――最後に、どんな人と一緒に働きたいか教えてください。

当社では、「何かを成し遂げたい」という意欲を持ち、自分でやりたいことや興味の対象を見つけられる人が活躍できます。また、そのベースとして、自由な環境で仲間と楽しく仕事をしつつ、お客さまに喜んでもらおうという思いも大事にしてほしいですね。

QAエンジニアには知的好奇心の深さも大切ですが、広さも欠かせません。深さとは、開発と同じ目線で話せる技術的な深さのこと。広さとは、新しい技術や考え方を取り入れられる知見の広さのことです。「この動き、何か気になるな」と 気付く力や前提を疑う力が、バグの発見につながることもあります。開発部からもらった情報をそのまま受け取るのではなく、その裏付けを調べることもQAの仕事だと思っています。

当社は多種多様なチャレンジができる場所で、成長も早いです。そこに魅力を感じられる人はぜひ一緒に働きましょう。

ライター水田 真梨カメラマン 上田 真希子

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