ユーザーも、働く人も大切に。ウイングアーク1stのマネージャーが語る「倫理観」が高いエンジニア組織の魅力
帳票・文書関連ソリューション、データエンパワーメントソリューションなど、法人向けソフトウェアおよびサービスを開発・販売するプロダクトベンダーであるウイングアーク1st。今回は、同社の採用面接の担当者でもあり、技術戦略を統括する橋田氏にフォーカス。携帯電話の組み込み系システムを開発する会社からエンジニアとしてのキャリアをスタートさせ、2011年にウイングアーク1stへ入社。これまでのキャリアや、同社で働く醍醐味、社風について語ってもらった。
インタビュイー:Data Empowerment事業部 技術戦略統括 兼 DE開発統括部 統括部長 橋田 哲尚
10年間のデータベース製品開発を経て、現在はデータ活用のためのプロダクト全体のPdM、UX設計も担当。受託開発やWebサービス開発、Webマーケティングなどの経験を活かし、ビジネス戦略と製品戦略の融合、現場での利用を解像度高く想定したUX設計を目指している。
エンジニア中心で進められる組織
――ウイングアーク1stに入社するまでのキャリアをお聞かせください。
学生時代は、工学部の衛生工学科で、水質管理や空気の浄化など、環境・衛生に関することを都市計画に組み込んでいく研究をしていました。卒業後は、ゲームやコンピュータ、プログラミングに関心を強く持っていたこと、ITが世界を変える可能性を感じていたこともあり、携帯電話の組み込み系システムを開発する会社に入社しました。
当時は、興味や関心があれば経験がなくてもエンジニアになれる時代で、大学や専門学校で専門知識を学んでプログラマーやエンジニアに就く人が多い現在とは、かなり景色が違いました。
――その後はどのようなキャリアを積まれたのでしょうか。
携帯電話関連のシステム開発会社でエンジニアとしての経験を積み、システムの受託開発を行う会社や、自社サービスの開発をしている会社でスキルを培ったのち、ウイングアーク1stに入社しました。
前職では、自社サービスの開発だけでなく、マーケティング、企画、メディア運用など、さまざまな経験を積むことができましたが、マネジメント業務の比率が増え、現場から離れてしまっていたんですね。「もう一度、現場の第一線でものづくりに関わりたい」と思い、転職を考えるようになりました。
当時のウイングアーク1stは、国産でかつデータベースのソフトウェア開発をしていた点が非常にユニークでした。また、自社のプロダクトだけで勝負しており、エンジニア中心で進められる組織だと感じた点も魅力でしたね。
自分がユーザーなら、どんなものが欲しいだろう
――現在どのような業務を担当しているか教えてください。
Data Empowerment事業部で、技術戦略とプロダクト開発組織の統括を行っています。データ活用で、ユーザーのビジネスをサポートするプロダクトを開発することが目的の部署で、開発とマネジメントの両方を担当しています。具体的には、アーキテクチャの設計や、UI・UXの設計など、製品開発全般に関わっています。
前職でもマネジメント業務を担当していましたが、当社には「マネージャー兼アーキテクト」のような職種で入社したため、担当範囲が広がりました。入社当初は、プロダクトの機能の一つだけを担当していましたが、今は製品全体や複数プロダクトを横断的に管理・統括しています。
――やりがいを感じるのはどんなときでしょうか。
私たちが開発したソフトウェアを通して、多くのユーザーに価値を届けられると、大きなやりがいを感じますね。
当社は、ただ与えられた仕様書通りに開発するのではなく、「ユーザーにどんな体験を届けるのか」について、とことん追求します。エンジニアは主体的に、技術的に難易度の高いチャレンジも行います。
また僕個人としては、「お客さまの役に立つこと」はもちろんですが、それに先立って実際に自分が使ってみたいと思えるものを作れたときに達成感を覚えます。「仮に自分がユーザーならどんな製品が欲しいか」と考えながら開発しているので、納得いくものができると非常にうれしいですね。
――入社から現在までの10年間で、どのような成長を感じていますか?
この10年で、業務範囲がずいぶん広がりました。事業部全体の技術や、複数プロダクトを担当するようになったことで、「この製品は、会社が目指すビジョンにマッチしているのか」という視点で考えられるようになりましたね。
また現在、私はプロダクトの全体像やユーザー体験のシナリオといった全体設計をデザインしており、機能実装は同じチームの社員(メンバー)が担当しています。扱うソフトウェアの難易度や規模は年々大きくなっていて、どうしても一人では限界があります。「チームメンバーの良さを最大限に活かしながら、問題解決する」ことを意識するようになったのは大きな変化ですね
「倫理観」が高いエンジニアが多く在籍する
――ウイングアーク1stが大切にしている価値観を教えてください。
「ユーザーに良い体験や価値を届けること」と「プロダクトを育てること」を大切にしています。ユーザーに良い体験を届けたいという思いをもつメンバーが多く、議論が熱くなって意見が衝突することがあっても、最終的には「ユーザーにとってベストなことはなんだろう」というゴールに立ち返ることができます。エンジニアがものづくりをする環境としては最適だと感じていますね。
――エンジニア同士のコミュニケーションも多いのでしょうか。
そうですね。エンジニア同士だけではなく、プロダクトに関わるすべての人とのつながりや相互理解、信頼できる関係が多いほど、良いアウトプットにつながると考えています。当社は困っていると助けてもらえたり、「あの人なら分かりそう」と紹介してもらえたりすることが多いですね。
――橋田さんからみて、ウイングアーク1stはどんな会社でしょうか?
まず一つは、ユーザーを大切にしている会社。もう一つは、会社や働く人の環境をより良くする意識が高い会社です。
役員には技術職出身者が多く、根本には「ユーザーに良い製品を届けたい」という純粋なものづくりへの想いがあります。常にユーザーファーストであり、企業としての目先の利益にとらわれず「より良い体験を届けたい」「世の中に貢献したい」という思いが強いというか、倫理観が高いともいえるかもしれません。
――働く上で大切にしていることはありますか?
「働いているメンバーが幸せになる事業を作りたい」と考えています。当社は、優秀で前向きに頑張る人が多いです。でも、ビジネスの世界では頑張っても報われることばかりではありません。世の中は変化のスピードが早く、タイミングや運に左右される部分もあります。
それでも、チームメンバーが一生懸命取り組んだ分、達成感を得られるようにビジネスを設計していきたいと考えていますね。
自分なりの強みを活かして活躍できる
――ウイングアーク1stで活躍できるのはどんな人でしょうか。
エンジニア志望の学生には「新しい技術が好き」「綺麗なプログラムが作れたらうれしい」という価値観を持っている人も多いと思いますが、お客さまに貢献できてこそ価値が発揮されるもの。人に貢献できたことを喜べる方は活躍できるでしょう。
また、当社は得意分野に応じて活躍できる場を作っていきたいと考えています。エンジニアというと、「技術に関心が高い」「休日もプログラミングをしている」というイメージがありますが、なかには「技術に強い興味があるわけではないが、ユーザー目線で考えられる」方もいます。その人なりの強みの活かし方があると思うんです。必ずしもすごいエンジニア像を目指す必要はない。強みを活かしてチームに貢献してくれれば十分活躍できると、いつも現場のメンバーに伝えています。
一方で、Web系のフレームワークなどの新しい技術を次々と試してさまざまな経験を積みたい方には、プロダクトベンダーである当社とはあまりマッチしないかもしれません。エンジニアとしての土台ともなりうるアルゴリズムの研究など、より低レイヤーの基礎研究、アプリケーション開発やUX設計に関するスキルの習得などに興味を感じる方だったり、やはり、ユーザーに価値を届けるのが楽しいと感じる人が向いていると思いますね。
――最後に、どんな人と一緒に働きたいですか?
個人的な思いとしては「朗らかな人」ですね(笑)。辞書で調べると「いつも笑顔で明るく穏やかで裏表がない人」という意味が出てきますが、常にニコニコしている必要はないんです。ただ、チームで仕事をする上で柔和な方が良いし、納得して仕事に取り組んでほしい。表面上だけ「分かりました」と言って、裏で不満を言うのは建設的ではないですよね。
もちろん、そのためには会社が意見を発しやすい雰囲気を作る必要があるでしょう。だからこそ、「遠慮せずに発言してほしい」と常にメンバーには伝えています。実際、私に限らず他のメンバーも、建設的な内容なら何を言っても構わないと考えていますし、「立場はあくまで役割の違いであり、上下関係ではない」という共通認識をもって働いています。
ユーザーやプロダクトに真摯に向き合って、ものづくりをしたい人、かつ「自分のスキルや強みを活かして、どうチームに貢献できるか」を考えられる人と働けたらうれしいです。
ライター片岡 由衣 カメラマン上田 真希子
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