インタビュー 2025.09.26

社会人の第一歩はここから!――ウイングアークの新卒研修担当者に聞いた全職種共通研修への思い

社会人の第一歩はここから!――ウイングアークの新卒研修担当者に聞いた全職種共通研修への思い
【インタビューのお相手】依田さん
2022年中途入社。People Success統括部 Talent Acquisition & Growth部所属。
前職では新卒・中途採用を主に担当し、ウイングアーク入社後は研修、キャリア開発等を担当。

こんにちは!People Success統括部 Talent Acquisition & Growth部のナッツです。 
今回はウイングアーク1stの新卒研修のひとつ、全職種共通研修についてご紹介します!

 春、新入社員を迎える季節。
ウイングアークでは毎年、新卒メンバーを温かく迎え入れる研修プログラムが展開されています。その中心で活動しているのが、People Success統括部Talent Acquisition & Growth部の依田彩那さんです。 

「一社会人としてどんな場所でも活躍できる人になってほしい」――そんな依田さんの言葉から始まる今回のインタビュー。
研修の具体的な内容は毎年最適化されていきますが、そこに込められた思いは変わることがありません。 
4年間にわたって新卒研修に関わり続けてきた依田さんに、研修に込めた意図や、新入社員への思いについて詳しくお話を伺いました!

1.はじめに:新卒研修担当者の人となり 

――まずは自己紹介をお願いします! 

改めまして、依田です。現在は、新卒研修のメイン担当として活動しています。
研修担当としては今年で4年目です。 
具体的には、「どんな研修を受けていただくか」という目的の設計を部門と一緒に検討するところから、入社に向けた各種手続きのフォロー、そして入社式のお弁当を選ぶところまで(笑)、本当に幅広く関わっています

――新卒研修に関わるようになったきっかけは何だったのでしょうか? 

前職では採用を中心にキャリアを積んできたのですが、転職を機に新しい領域に挑戦したいという思いがありました。
採用と研修は連続する部分があるので、イメージもつけやすく、ちょうどウイングアークでそのポストが空いていたこともあり、自然な流れで研修担当になりました。 

――担当者として、どんな思いで新入社員を迎えていらっしゃいますか? 

まずは、ウイングアークをファーストキャリアに選んでくれたことへの感謝の気持ちがあります。
そして、もちろんウイングアークの中で活躍してもらうことも大切ですが、それ以上に私が大切にしているのは、一社会人として、どんな場所でも活躍できる人になってほしいということです。この考え方は、前任の担当者から引き継いだものであり、私自身も強く共感しています。そのための土台をつくる支援をすることに、大きな責任感を持って取り組んでいます。感謝の気持ちを持ちつつも、締めるところはしっかり締める——そんな姿勢で向き合っています。 

入社後は、自律が求められるフェーズに入ります。自律が早くできることで、本人たちの活躍のスピードも加速すると考えているので、サポートはしますが、すべてを手取り足取りではなく、あくまで成長を促すサポートを意識しています。ウイングアークの一員として、自分の力で歩んでいけるように、しっかりと伴走していきたいと思っています!

2.同期とつながる、学びを深める:全職種共通研修の設計と工夫

――新卒研修の全体像について教えてください! 

ウイングアークでは、入社後から配属まで段階的な新卒研修プログラムを用意しています。 
2025年度の例でお伝えすると、まず入社直後の2週間は全職種共通での研修を六本木本社で実施しました。社会人としての基礎知識や会社概要を学び、同期との関係性を築く期間です。

その後は職種別研修に移ります。開発職などの技術系職種はプログラミングをはじめとした技術の基礎、営業職は先輩社員との営業同行や製品デモなど、それぞれの職種に特化した内容で進めていきます。  最後に部門研修を経て各部署へ配属されます。
配属時期は職種によって異なりますが、どの職種でも着実にステップを踏んで成長できるよう設計されています。

新人研修の全体像 ※2025年度の例です
新人研修の全体像 ※2025年度の例です

――今回は全職種共通研修(以下、共通研修)について深くお話を聞いていきたいと思います
共通研修の設計には、担当者としてどんな思いが込められているのでしょうか?

共通研修は限られた期間で実施します。2025年度は2週間だったので、時間的には正直余裕があるとは言えませんが、その中で社会人としての最低限の知識を身につけることを目的としています。 

私がこの期間で特に意識しているのは、同期同士のTrustを築いてもらうこと(※)です。内定式内定者懇親会などを通じて、すでに仲良くなっているメンバーもいるかもしれませんが、まだ関係性ができていないメンバーも多い時期です。 
そこで、できるだけ多くのメンバーと話す機会を持ってもらえるように、グループワークでは可能な限り班を組み替えたり、職種に関係なく混ざれるようにグループを配置したりといった工夫をしています。 

※Trustは、ウイングアークのコアバリュー「Build the Trust」に由来しています。

――職種を超えたコミュニケーションを重視されているのですね。 

そうなんです。内定者の段階では、まずは自分と同じ職種のメンバーと仲良くなることが第一だと、皆さん意識していると思いますし、人事側もそういう設計をすることが多いです。 

でも、共通研修が終わると職種別の研修に分かれるので、全職種が揃っているのは実は最初だけなんです。
だからこそこの貴重な時間の中で、できるだけ多くの同期と関係を築いてもらいたいと思っています。 
私が密かにガッツポーズをしてしまう瞬間は、共通研修の期間中に、職種の違う同期同士がお昼ご飯を一緒に食べている光景を見たときです(笑)。「ちゃんとつながってるな」「関係性ができてるな」と感じられて、すごく嬉しくなります!

――同期との関係はその後も続いているのでしょうか? 

2,3年目のメンバーでも、今でも同期と会っているという話をよく聞きます。
業務上でわからないことを質問し合ったり、最近では同期同士で旅行に行ったというエピソードを聞いたりもしました。

実は、こうした関係が本当に活きてくるのは、その数年後だと思っています。
この間、新卒7年目のメンバー(以下、Aさん)と雑談をしていた際、 Aさんと「同期の人脈がこの年次になると本当にありがたい」という話になりました。Aさんと同じ年に入社したメンバーは、Aさんをはじめそれぞれが各々のフィールドで大活躍しています。入社当初は同じ職種だったメンバーが、異動や昇格を経て、役職についたり、新たな部署で活躍したり。ただ、みんなの環境が変わっても関係性は変わらないので、気軽に相談や情報連携ができて、仕事の質を高めるんだなと感じました。

――なるほど、最初の関係値が後になって活きてくるんですね

そうなんです。でもそれって1年目のメンバーには、なかなかイメージがつかないことだと思うので、こちら側からぐるぐるメンバーを入れ替えたり、職種の違うメンバーとも会話ができるようにしたりしています。 
共通研修の時って、役員講話、レクリエーション、今日の振り返りなど、話せるお題がいっぱいあるので、話しやすい期間なんですよね。 

23新卒の先輩に聞いてみた!ウイングアークの新人研修とサポート体制

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23新卒の森さんも同期との関係性についてこちらの記事で触れています。気になった方はぜひチェックしてみてください!

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――関係性づくりのほかに、研修設計にあたって特に大切していることはありますか?

特に大切にしているのは、定期的なアウトプットの機会を設けることです。 
研修中は初めてのことが多く、ただインプットしているだけでは、どうしても抜け落ちてしまう部分があるんですよね。 
「知る」と「理解する」「腑に落ちる」は、別物だと思っています。インプットは「知る」ことですが、理解したり腑に落ちたりするためには、アウトプットを通じて、自分の言葉で「何がすごかったのか」「何を学んだのか」を言語化する必要があります。 

そのために、日報の記入や1日の振り返りディスカッション、月1回の振り返りのためのアンケートなどを取り入れています。
自分の言葉でインプットしたことや感じたことを整理する時間を設けることで、学びが定着しやすくなるようにしています。 

――役員講話についても工夫されていると聞きました! 

役員講話は、役員から新入社員に直接、期待を伝えてもらえる貴重な場だと思っています。新入社員にダイレクトに語りかけられる機会って、実はこのタイミングしかないんですよね。 
ただ、役員の話って、一人ひとりの熱量がものすごく高いので、聞く側もかなりカロリーを使うんです。まるで家系ラーメンを何杯も食べたような満腹感という表現を使うメンバーもいます(笑)。
そこで今年は、講話のあとに感じたことをみんなで話し合う時間を設けました。アウトプットの機会を作ることで、話の内容がより自分の中に定着しやすくなるようにしています!

話し合いの様子。わいわいしつつ真剣です!
話し合いの様子。わいわいしつつ真剣です!

3.自分らしく成長できる場所:ウイングアークの研修サポートのかたち

――学生から社会人になる上で、どんなサポートをしていますか? 

月1回を目安に1on1を実施しています。
体調や研修に対する感想、同期や先輩との関係性などについて、ざっくばらんに話してもらう場です。 

1年目の時期って、どうしても「頑張らなきゃ」と思いがちなんですよね。周りの先輩たちに頑張りを伝えたい気持ちもある。でも頑張ることって、すごくしんどさも伴うので、そのしんどい気持ちを吐き出せない状態にならないようにしたいと思っています。 
特に配属直前・直後のタイミングでは、必ず1on1を実施しています。それ以外にも、出社したタイミングで研修の合間に「進捗どう?」「元気?」「ごはん食べれてる?」といった声かけをするようにして、ちょっとした会話の中で、安心感を届けられるように意識しています。 

――そういう細やかな対応が安心感に繋がっているんですね。 

そうですね、雑談の中で「今○○さんがこんな状況っぽくて」などを教えてもらえることもあるので、ただ研修を見ているだけでは気づけないことに目を向けるきっかけにもなります。 

私は、先輩に相談できない、誰にも相談できないという環境は決して作りたくないと思っています。もちろん、先輩たちはみんな「相談してほしい」と思っているんですが、なかなか自分から吐き出せないメンバーもいるんですよね。だからこそ、その吐き出し口のひとつになれたらと思っています。「相談の窓口は多い方がいい」と考えているので、その窓口のひとつとして、私を使ってもらえたら嬉しいです。 

――安心感を届けることのほかに、研修の空気感で何か意識されていることはありますか?

当社の社風は、管理よりも自主・自律を重視しているところが大きいと思っています。そのため、共通研修中も「挨拶をちゃんとしようね」「時間は守ろうね」といった声かけは最初にしますが、徐々に言われなくても自分でできるようになってほしいというスタンスで見ています。 
たとえば、グループワーク中に雑談が発生することもあります。多少論点がずれていたり、脱線していたりしても、細かく注意することはせず、まずは本人たちに任せるようにしています。 

大事なのは、時間内にちゃんとアウトプットが出せるかどうか。雑談をするという選択をしたのであれば、それは本人たちの責任。もしアウトプットが出しきれなかった場合は、「雑談するよりこっちに集中した方がよかったな」と、自分で気づくことが大切だと思っています。 自分で気づいて、次に活かす。そんな成長のきっかけを、研修の中で自然に得てもらえたら嬉しいです。 

――気づきを本人の中から引き出すことが、成長につながるという考え方なんですね。

そうですね。また、当社は厳しく指導して規律を徹底するというよりは、社員一人ひとりの主体性やアイデアを尊重する文化があります。だからこそ、研修でもその空気感を大切にしています。 
とはいえ、社会人になりたての時期って、そのバランスが本当に難しいんですよね(笑)。自由に任せすぎても不安になるし、言いすぎても自律の芽を摘んでしまう。その絶妙な塩梅を探りながら、日々向き合っています。 

――研修の空気感や関係性づくりには、対面の場も重要だと思うのですが、出社頻度についてはいかがですか? 

共通研修の期間は、出社をメインにして研修を行っています。
この期間は、同期同士の関係性を築くことや、私たちが新入社員の様子を直接見られることが大切だと考えています。特に、研修講師の熱量やビジネスマナーなどは、やっぱり対面でこそ伝わる部分が大きいと思うんですよね。「今、集中できているかな?」といった細かな様子も、オンラインではなかなか見えづらいです。
共通研修の出社の期間で、ウイングアークの空気感や安心感を伝えることが、その後の研修やリモートワークの土台にもなると思っています。

出社した日の懇親会の様子。おいしいものをみんなで囲めるのもオフラインならでは!
出社した日の懇親会の様子。おいしいものをみんなで囲めるのもオフラインならでは!

4.成長に立ち会える喜び:新卒研修担当者のやりがい

――配属までの研修全体を通して「成長したな」と感じた瞬間はありますか? 

たくさんあります!
たとえば、共通研修の時に「次に来るプログラミング研修が不安です」と話していたメンバーが、共通研修の終盤に自学でプログラミングを学び始めていたことがありました。 
また、研修で利用していたサービスのトラブルに気づいて、自分たちで社内ツールのなかで代替手段を見つけて研修を継続していた、ということもありました。 自分に必要なことを考えて実行に移す。成長しているんだなと感じた瞬間でした。

そして何より感動するのは、数年後にそのメンバーたちが社員インタビューを受けたりするような会社の顔になっていること。「あのときの新入社員が、今こんなに立派になっているんだ」と思うと、胸が熱くなります。 

――担当者として、どんな時にやりがいを感じますか? 

私自身、ちょっとお節介焼きなところがあるので(笑)、活躍する姿を見るだけでなく、オフィスで声をかけてもらったり、仕事に対する葛藤を打ち明けてもらえたりするのもすごく嬉しいです。新卒メンバーが、ウイングアークの中で楽しみながらも、もがいて頑張っている姿に伴走できることは、私にとって代えがたい経験だと感じています。

また社員総会のときなどに、新卒研修を終えたメンバー同士がわいわい集まっているところに混ぜてもらうのもとても好きです。「依田さんお久しぶりです!」とみんなで近寄ってきてもらえるのが嬉しくて。元気な顔を見ると「研修担当として頑張って良かったな」と感じられて、とてもやりがいを感じます!

――研修を終えても、つながりが続いているって素敵ですね! 

新卒研修を終えたメンバーにはいつもこう伝えています。「今度は、あなたを私が頼らせてもらう番だからね」と。これからは、研修担当として研修のカウンターパートになってもらうこともあるし、他の仕事でお願いすることもあるかもしれません。 
そんなときに、「一緒に面白い仕事ができたらいいね」と送り出しています。  1年目のときは、先生と生徒のような関係かもしれませんが、今後は同じ会社で働く同僚としての関係。これからは仲間としてよろしくね、と思っています。

2年目のメンバーと依田さん@社員総会
2年目のメンバーと依田さん@社員総会

5.さいごに:ウイングアークに入社を考える学生へメッセージ

――これからウイングアークに入社を考える学生へメッセージをお願いします! 

毎年夏頃になると「ウイングアークは研修が手厚くて本当に良かった」と声をもらうのですが、これは育成に本気で取り組んでいる会社の証だと感じます。 
私をはじめ、たくさんの社員が、「ファーストキャリアとしてウイングアークを選んで良かった!」と思ってもらえるように、思いを込めて研修を企画しています。入社いただいた際には、ぜひ一緒に楽しく、前向きに研修に取り組んでいきましょう! 

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<補足> 本記事でご紹介している研修制度や組織体制は、2025年9月時点の内容です。今後体制や制度の内容が変わる可能性がありますので、あらかじめご了承ください。 

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