カルチャー / 人 2024.06.07

【イベントレポート】エンゲージメントが高い組織のカルチャー浸透とは

【イベントレポート】エンゲージメントが高い組織のカルチャー浸透とは
登壇者:宮森 牧子
プレミアアンチエイジング株式会社 コーポレートコミュニケーション部 部長代理 兼コミュニケーション&カルチャー推進チームリーダー
2020年4月にウイングアーク1stからプレミアアンチエイジングへ転職。それまでの20年以上のマーケティングキャリアから人事やエンゲージメント推進活動にシフトし現在は「仲間がいきいきと働く」をテーマに、数々の社内施策を推進。
ファシリテーター:居壁 拓麻
ウイングアーク1st株式会社 リージョナル営業統括部 関西営業部 部長
2020年ウイングアーク1st株式会社入社。クラウドダイレクトセールスを経て、現役割に。メインミッション以外で社内全体のカルチャー浸透やコミュニティ活動を推進中。

こんにちは!People Success部のミナミです。

当社には、ビジョンを実現するため、社員一人ひとりが大切にしている価値観であるコアバリュー「Build the Trust」)と、コアバリューを体現するための3つの行動指針「Employee Principles」)というものがあります。

このコアバリューや行動指針を社内に浸透させる役割を担う「Culture Commitee(以下、社内愛称「カルコミ」)」という社内有志による部門横断のプロジェクトチームがあります。2018年に設立され、現在も様々な社内活動を通じて、ウイングアーク1stのカルチャー醸成に貢献しています。

Culture Commiteeのみなさん(社内各部門から有志で結成された全社横断プロジェクトチーム)
Culture Commiteeのみなさん(社内各部門から有志で結成された全社横断プロジェクトチーム)

先日、「エンゲージメントが高い組織のカルチャー浸透とは」と題したイベントを実施しました。ゲストにお迎えしたのは、「カルコミ」発足当時のメンバーで、その社内立ち上げに尽力した宮森さん(現プレミアアンチエイジング株式会社 コミュニケーション&カルチャー推進をリード。当時当社に在籍)。現在カルコミで様々な企画をリードする当社居壁(いかべ)のファシリテーションのもと、エンゲージメントの高まるカルチャー浸透活動のあり方に迫りました!

本レポートでは、カルコミの立ち上げや、プレミアアンチエイジング社でのインナーコミュニケーション活動の推進で宮森さんが培ってきた、カルチャー浸透活動を効果的に進めるための具体的な3つのメソッドに焦点を当ててお届けします。どれも机上の空論ではない、先駆者による”生きた知見”となっていますので、必見です!(動画の全編は記事末尾のリンクからご覧いただけます)

*編集の都合上、発話内容の表現や順序を一部修正した箇所があります。

参加しやすさは、ファシリテーターの安心安全から

居壁さん:社内コミュニケーション施策や、カルチャー浸透活動をやっていく際に、声を上げるだけでは社内の求心力を得られなかったり、最初の勢いを継続できずに尻すぼんでしまったりといったことはよくあると思います。まずはこのあたり、宮森さんはどのような工夫をされていますか?

味方が誰なのかを見える化し、味方から始める

宮森さん:社内に対してコミュニケーション施策を実施していくとき、協力的な方もいれば、そうでない方もいます。推進役としては当時、「難しいところに最初から飛び込まない」ことは気を付けていました。当時、発足直後のカルコミで「コアバリューセッション」という、当社のコアバリューを自分事化するための20名規模のワークショップをやったのですが、初めての試みだったこともあり、最初の数回はファシリテーターの安心安全にも配慮し、参加いただくメンバーを絞って実施しました。運営としても、初回を「うまくいったね!」と言える成功体験にすることで、次もやるのが楽しくなって活動が継続していくと考えていましたし、初回に参加してくれた方々が「よかったよ!楽しかったよ!」と言ってくれれば、社内にもポジティブに活動が広まっていくと思っていました。コアバリューセッションは、最初の数回で成功イメージを付けた後、全社員を対象にしたイベントとして展開していきました。そうした「しらけない」空気感をいかにつくっていくかに、かなり意識をおいていましたね。

居壁さん:参加者の方の満足感って後々にも響くものですよね。誰か1人でも「つまんなかったかも」っていう感想が出ると、意外と重く残ったりしそうです。

自分たちもワクワクするための努力を惜しまない

宮森さん:事務局をやっていると、いろんなお世話をしなくてはいけないので、自分たちは運営に手いっぱいで楽しみきれていないということって、意外とあるあるだと思います。私は、主催・運営側がワクワクしたり楽しい気持ちでやるというのが大切だと思っていますし、時には細部の細部までこだわり抜くことや、努力を惜しみません。それがゲストのワクワクにもつながると思います。

居壁さん:ゲストのことを想いながらも、自分たちの心の動きにも目を向けるというか、主催する自分たちが内側からにじみ出る気持ちを持てているかどうかは、こういったカルチャー浸透活動の上では、特に大事ですよね!

「欲しがらない」で、ていねいに機会を重ねる

場の作り手も、一歩引かずにアイスブレイクと自己開示を

宮森さん:社内コミュニケーション施策においては、主催側はいろんな「ととのえ」をやっていくと思います。主催する側のメンバーというのは想いが強い人が多いですから、「見てほしい」「反応してほしい」「楽しんでほしい」…と、ホスピタリティゆえの参加者への強い期待があると思います。ですがそうした「欲しがる気持ち」が先走ってしまうと、ゲストに対して「なんで~してくれないんだろう」という感情をもってしまいかねません。それではゲストにとって居心地の良い場にはなりませんから、丁寧に場づくりを積み重ねていくことが大切だと思います。カルコミの運営では、「どんな時もアイスブレイクがその場を支えてくれる」という考えのもと、「最近あった、ちょっと嬉しいことは何ですか?」などのテーマで、少しの自己開示から丁寧に場を始めることを大切にしていました。

居壁さん:もしかすると、「主催者」と「参加者」という捉え方をするから、ずれが生じるのかもしれませんね。お話を伺っていると、同じ場を創るために互いに歩み寄ることが大切なのではと思いましたがどうでしょうか?

宮森さん:カルコミでコアバリュー・セッションをやっていた時も、ファシリテーターもアイスブレイクの輪の中に入って同じことを発表して、(他の人の発言に対して)拍手してというのをやっていました。「作り手だから」と一歩引くのではなく、ゲストと同じ輪に入ることはとても大切だと思います。

居壁さん:「与えられた場である」という感覚があると、やはり参加者と主催者の間にどこか意識の溝というか、信頼を築けないことにつながるのかもしれませんね。

「ありがとう」を言える機会を上手く使う

宮森さん:いま当社(プレミアアンチエイジング社)では、ちょっとした「ありがとう」を(専用の仕組みで)送り合うというのをやっています。人によっては少し気恥ずかしくて、なかなか全社には一気に広まりにくかったりもするんですが、私はこれを積極的に活かしています。たとえば一緒にイベントを運営して、椅子を一緒に片づけてくれたとか、どんな些細なことでも積極的に他の人とは違う行動をして貢献してくれた人に対して、私は感謝を送るようにしています。こういった小さな「ありがとう」の送り合いの積み重ねが、私とその方、その方とイベントの距離を近づけるのではないかと信じています。ちなみに感謝を送る際は、感謝状のような仰々しいものではなく、ライトな感じを心がけています。送るハードルが高いと、社内に広まっていきにくいですから。また、そうやって味方を増やしていくことも、うまく社内コミュニケーション施策を広めていくコツかもしれません。

息切れしない、続いていく仕組みづくり

エンゲージメントを「ボーダレス」にとらえる

宮森さん:「エンゲージメント」という言葉は、私は「便利」に捉えています。実際その組織で働くことに自発的に貢献意欲をもってもらうには、仕事そのものだけでなく、自己成長とか健康支援、人間関係、理念戦略、組織風土などいろんな要素が入っていると思っています。「1施策1効果なんてもったいない」と私は言ったりするんですが、エンゲージメント施策をやるときに、「これは研修の考え方にも紐づけられるんじゃないか」とか「女性活躍推進とか健康経営にもいけるんじゃないか」とか、いろんなテーマに効いてくるように考えて設計するようにしています。限られたリソースの中で、うまく周りの助けを借りるためにも、「エンゲージメントの役割は、ここからここまでです」という線引きはせずに、ボーダーレスに考えることを意識しています。

続いていくカギは、”こちらからお邪魔する”きっかけづくり

宮森さん:ウイングアークを卒業してから、今の会社でも朝の配信活動を続けていて、もう2年になります。継続配信はどうしてもネタに困ることがありますが、私がよくやる手法としては、全社公開されているアナウンスメントから、「今日はこれの締め切り日ですね!みなさんやりましたか?」とか「今こんな施策始まってますね!」など、自分の担当領域の外のことについても勝手に取り上げてしゃべってました(笑)。そうすると後から、その主催者や主管部署の方から「次に配信で自分たちが詳しく説明したい!」と名乗り出てきてくれて。何なら「アナウンスしてくれてありがとう」と後から感謝されました。こうした「ちょっとだけ勝手にお邪魔する」小さな働きかけから、きっかけをつないでいくことでいろんな人を巻き込み、私自身も息切れしない形で運営を継続していくことができています

居壁さん:閉じないで各所にフックをかけていろんな人を巻き込んでいくことで協力者が増えていき、続けやすくなるというのは、いいですね!

宮森さん:なんなら私は、他部署のキックオフとか、懇親会のアレンジの仕方まで関わることもありました。エンゲージメントのためには、キックオフやオフサイトのチームビルディングはとても効果的なので、それが社内で当たり前になるまでは、私自身も入っていって一緒に会場設営もやりますし、ケータリングの手配まで惜しまずやっていました。

居壁さん:そうした活動はもしかしたら、社内の信頼関係の循環に繋がっているかもしれないですね。

ウイングアークに今も息づく、発信文化の源流

宮森さん:ウイングアークにいた当時、マーケティング部署に在籍しながらもインナーブランディングという役割を与えていただいていました。ストーリー発信などは、カルコミ立ち上げメンバーたちと「やりたい」と思っていたことでもありました。当時私は、カルコミの活動と、本職のインナーブランディングを上手くかけ合わせながら様々な取り組みをしていました。それは、「エンゲージメント」を中心に据えて様々なプロジェクトを社内の多様なメンバーをつなげながらやることで、息切れしない仕組みづくりを生み出せている今の自分の在り方にもつながっていると感じています。

登壇資料より抜粋
登壇資料より抜粋

居壁さん:宮森さんがかつて立ち上げにかかわってくださった様々な取り組みは、ウイングアーク内の発信文化の根っこになっていると思います。今では、各部門が発信活動をするまでになっていて、例えば当社エンジニアによるテックブログは、ほぼ毎週投稿されていて人気コンテンツになっています。

宮森さん:noteを当時立ち上げたときから思えば、今やそれらが採用広報ブログやテックブログにまで発展しているというお話を伺えて、とてもうれしく感じます!

居壁さん:今日あらためてお話を伺ってきて、カルチャー浸透を進める側も「楽しい」と思えたり、意義を感じて参加するということが、活動を継続していくうえで大事なんだなと思いました。やはり、カルチャーは一日にしてならずですね!宮森さん今日は、ありがとうございました!!

宮森さん:ありがとうございました!!

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