Scrum Fest Mikawa 2023に登壇してきました!
こんにちは!ウイングアーク1stの人材獲得部門、Talent Attraction & Acquisition部の新米パパ、ミナミです。
先日、アジャイルコミュニティの祭典として定期的に各地で開催されているScrum Fest(以下「スクフェス」)の1つである、Scrum Fest Mikawa 2023に、登壇者として参加してきました。今回は当社QA部門長の伊藤と共同登壇という形で、採用をテーマに45分のセッション枠をいただき、リアルの場でお話してきました。
今回は、私の登壇体験記をお届けいたします。自分の経験やアイデアを誰かに伝えたい人にとっての勇気につながると嬉しいです。
スクフェスとの出会い
私が初めてスクフェスに参加したのは、伊藤が実行委員長を務めるScrum Fest Niigata(2022)。その時イベント会場で受けた印象は、「なんて心理的に安全で、学びと出会いに満ちた場だろう」というものでした。登壇者、参加者、そして運営の方々が、みなさんとても想いをもってコミュニティに関わっているように感じられました。昨年参加者として現地に行った際は、まさか自分が1年後に登壇する側になるとは思ってもみませんでした。
はじめてのプロポーザル
スクフェスは主に開発現場における、アジャイルやスクラムの実践家たちによるコミュニティです。したがって参加者の多くはエンジニアリングに関わる方で、CTOやPM/PdM、エンジニアリングマネージャー、スクラムマスターやQAなど多岐にわたります。そんな中、なぜ人事の私(ミナミ)が、登壇するに至ったのでしょうか。
結論からいえば、私は採用担当として、伊藤はQAマネージャーとして、採用という仲間を集める営みに対して、これまでの経験から「語りたい何か」を、二人とも強く持っていたことが今回の共同登壇を実現しました。私と伊藤は、伊藤の部門の採用バックオーダーがない時でも、毎週色々な話をする場を持っており、何気ない会話の中から、ここまでの二人の採用における取り組みを発信しようということになりました。
技術者のコミュニティの中で、採用の取り組みに関するテーマに果たしてニーズがあるのだろうかと最初は思いました。しかし過去の発表では、エンジニア組織の運営に関する話題も多く、エンジニアをどう活かして開発組織のパフォーマンスを高めるかという内容はスクラム界隈における大きなテーマの1つだと感じました。そこに対して、いかにして仲間を「集めるか」という話題のドメインを提供できるかもしれないと感じたとき、自分たちが発表する意義はあると感じました。
今回、特に誰かから指示されたわけでもなく、ただ自分の意志でプロポーザルの作成と提出を行いました。内容に関しても、確かにそれは「誰かに伝えたい」と心から思えるものでしたので、そういう意味では自信はありました。とはいえ正直、自分のプロポーザルがまさか通るとは思っていませんでしたので、採択の連絡を運営からいただいたときは嬉しかったです。(実際のプロポーザルはこちら)
今回私たちが伝えたかったメッセージは、以下の3つでした。
- 会社の情報ではなく、現場のストーリーを伝えていくことが大切
- コミュニティ活動は、キャリアをつくることでもある
- ハイアリングマネージャーと採用担当は、共に学び合うことができる
とあるプロポーザルが、勇気をくれた
半ば勢いで登壇を決意したはいいものの、最初は苦労しました。
「話したいことは確かにあるけれど、これは別に私が話さなくてもいいんじゃないか。」
プロポーザル作成から登壇に至るまで、常にこの問いが頭をもたげてきました。この心境との格闘を支えてくれたのは、Mirei (Kotone) Itayaさんの『「あなたすごい人、私ふつうの人」を乗り越える!経験をプロポーザルにしてみよう』というセッションでした。
「あなたすごい人、私ふつうの人」を乗り越える!経験をプロポーザルにしてみよう
「話したいことはあるけど、これは私が話さなくてもいいんじゃないか」
「他にすごい人たちがプロポーザルを書いているから、私が出さなくてもいいんじゃないか」
このセッションは、Kotoneさんご自身の経験談から、プロポーザルを書く勇気など全く持てなかった状態から登壇に至ったキッカケ、実際のプロポーザルの書き方まで、丁寧な手ほどきから初心者を導いてくれるものでした。
「どんなことでも、あなたが一人称で語ることに価値がある」
この言葉に、最後まで支え続けられました。今となっては「誰しもプロポーザルを書いていいし、きっと書ける。そしてそれを聞きたい人は必ずいるはず」と思えますし、また機会があれば登壇してみたいとすら思います。「自分に人前で話せるようなことなんてない」そう思うあなたは、Kotoneさんのセッションをぜひご覧ください。きっと勇気が出ます。
ひとりでも届けば、それで成功なんだよ。そしてそれはすぐじゃなくてもいい。
当日は、出番を待つ間、他の登壇者の方々のセッションを聞いたり、会場にいらっしゃった運営の方や参加者の方とお話しさせていただきました。スクフェスは本当に会場の雰囲気がよくて、初めて参加する方にはもちろん、私のようなエンジニアではない者にとっても居心地がよい場です。
とは言え、他の方の素晴らしい発表を聞けば聞くほど、「本当に自分の発表は大丈夫なんだろうか・・・?」と不安な気持ちに駆られてきました。なぜならこの場に登壇されるのは、各企業でエンジニアリングマネージャー(EM)やスクラムマスター、PMやPdM、なかにはCTOの方など、百戦錬磨の技術者の方々。発表の内容も、豊富な経験に裏打ちされた、磨き抜かれた思考や考察ばかりで、ただただ敬服させられました。
少し沈みそうな気持ちを和らげるためふらふら会場内を歩いていると、運営のAkiさんが話しかけてくれました。Akiさんのおかげで、少し緊張がほぐれてまた発表が楽しみなモードに切り替わりました。
Aki「今日は発表されるんですか?」
ミナミ「はい、初登壇です。内容には自信はあるんですが、いざ他の方の発表を聞いてたら少し不安になってきて。。。」
Aki「大丈夫ですよ!けんさんが「届けたい」と思う人が、ひとりでも聞いてくれて、何かを感じてくれたらそれで成功だと思いますよ!そしてそれは今日すぐにではなくても、何年後とかでもいいんですよ。登壇はアーカイブで動画にも残りますからね!」
ミナミ「た、確かにそうですね!ありがとうございます、頑張ります・・・!」
Akiさんとの会話の一部
いざ登壇!
会場には常時50~60名くらいの人がいて、オンラインも含めると100名を超えるお客さんがいました。本番は、とても温かい会場の雰囲気のなか臨めました。普段はフルリモートの環境で働いているので、リアルな場での発表は久しぶりで、話を聞いてくれる人が実際に目の前にいるというのは、こんなにも楽しかったのかと新鮮な気持ちでした。
発表自体は、伊藤とのアドリブたくさんの掛け合いで進み、あっという間に終わってしまいました。登壇した際のスライドは、以下に公開しています。
発表を終えて
発表後、会場からのみならず、オンラインの視聴者さんからもDiscordで多くの反応をいただけました。特にうれしかったのは、参画していた他の企業の部門マネージャーの方々からコメントやお声をいただけたことです。中でも最もうれしかったのは、ある企業のエンジニア組織のマネージャーの方から頂いたコメントです。この方は、発表の後日、メンバーのエンジニアの方と、その会社の人事の方で集まって、社内で私たちの発表の視聴会をしてくださったということで、その感想を送ってくださいました!(以下)
また、別のとある企業のエンジニア部門マネージャーの方が、登壇後の私にくださったメッセージも、とても心に残りました。
初登壇お疲れ様でした!めっちゃ良かったです!こんな人事がいるなんて本気で羨ましいと思いました…。これをきっかけに私も諦めずに人事(の若手)を巻き込んでみようと改めて思い直しました。ありがとうございます。
登壇後、ある方からSNSで頂戴したメッセージ
このメッセージをいただいたとき、発表して本当によかったと思いました。伝えたかったことが伝わるとこんなにも嬉しいんだと思いました。また、いくつかの会社さんのマネージャーの方が「今度うちの人事も紹介するから一緒に話しましょうよ!」と言ってくださり、実務家としてのご縁にもつながったのもうれしかったです。今回の登壇経験で感じたのは以下です。
- どんなことでも、自分が想いをもってやったことであれば、それを1人称で自分が語ることに価値がある。
- 仲間集め(採用)に関するテーマは、他社の事例であってもエンジニア組織のマネージャーに結構ニーズがあるのかもしれない。
- 想いある人と、良い仕事をする。それが自分のキャリアになる。
最後に、いつも有意義な場を献身的に支え実現くださっているScrum Festの実行委員のみなさまには、尊敬と感謝しかありません。いつまでもこのコミュニティが、勇気と熱意ある実践家たちにとって開かれ、新しい知の発見の場となることを願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
*ちなみに*
ウイングアーク1stは、11月2日~3日に開催される『Scrum Fest Niseko』のゴールドスポンサー、来年1月10日~12日で開催される『Regional Scrum Gathering Tokyo 2024』のロゴスポンサーです!
スクラムフェスニセコ
Scrum Fest Nisekoは、北海道内外のソフトウェア開発に携わる人々と未来を語り合う場です。
不確実な時代の中で、私たちが向き合うソフトウェア開発は変化に柔軟に適応することが求められています。
Regional Scrum Gathering℠ Tokyo 2024
13回目となるRegional Scrum Gathering℠ Tokyoは、2024年1月10-12日の3日間、御茶ノ水のソラシティカンファレンスとオンラインにてハイブリッド開催します。
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